サードパーティークッキーとはなにか
クッキー(Cookie)にはいくつかの種類がありますが、サードパーティークッキーを理解するにあたり、ファーストパーティークッキーとの違いを理解することが必要です。こちらではファーストパーティークッキーとサードパーティークッキーについてそれぞれの概要と活用例を説明しています。どちらもWebサイトがブラウザを通じてユーザー情報を記録・管理するための手段となりますが、発行元と用途が大きく異なっています。下記に記載した特徴の違いから、プライバシー保護の観点ではサードパーティークッキーが問題視されることが多いです。
ファーストパーティークッキーとは
訪問したWebサイトで発行されるため、ログイン情報など訪問したWebサイトの情報が記録されています。取得した情報は基本的にWebサイトの運営者のみがアクセス可能で、Webサイトの運営やユーザー体験の向上させることが目的で活用されます。
活用例
・自社が運営しているWebサイトの分析
GoogleアナリティクスにおけるWebサイトの分析にはファーストパーティークッキーが使用されています。
・ユーザー設定の記憶
言語設定やテーマ設定、フォントサイズ設定など、ユーザーが一度設定した項目を次回訪問時にも再現するために使用されています。
・Webサイトの基本機能提供
ECサイトでカートに入れた商品を再来訪時にも表示させるなど、情報を記録することでユーザビリティーを向上させます。
サードパーティークッキーとは
ユーザーが訪問しているWebサイトとは、異なるドメイン(ホスト)から発行されるクッキーのことです。リターゲティング広告(ウェブサイトを訪問したことがある人々に対して、広告を再度表示する手法)など、主にマーケティング領域で活用されています。
活用例
・リターゲティング広告
一度Webサイトに来訪して購入に至らなかった見込み顧客に対して、追跡のWeb広告を表示する
・広告の効果測定(コンバージョン分析)
配信したWeb広告がコンバージョンに結びついたかの効果測定や検証を行うために、広告がクリックされた回数、表示された回数、コンバージョンが発生した回数などを追跡します。言語設定やテーマ設定、フォントサイズ設定など、ユーザーが一度設定した項目を次回訪問時にも再現するために使用されています。
・アトリビューション分析
アトリビューション分析とは、配信した広告がコンバージョンにどれくらい貢献したかを測定する手法です。ユーザーが広告クリックなどの行動がサードパーティークッキーによって記録され、実際に商品購入などのコンバージョンが発生した際に同一ユーザーの行動として関連付けられます。