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【LINE広告ターゲティング】
4種類の設定方法から効果を出すためのコツまで徹底解説
2025.10.28

【LINE広告ターゲティング】4種類の設定方法から効果を出すためのコツまで徹底解説

LINEは、国内月間ユーザー数9,900万人を誇る巨大プラットフォームです(2025年6月末時点)。この膨大なユーザーの中から、自社のターゲットとなる顧客に効率的にアプローチできるのが、LINE広告のターゲティング機能です。しかし、「ターゲティングの種類が多すぎて、どれを選べばいいか分からない」「設定したものの、なかなか成果が出ない」といった悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、LINE広告のターゲティング機能を4つの種類に分けて詳しく解説。それぞれの特徴や設定方法、そして成果を最大化するための運用ポイントまで、初心者の方にもわかりやすく解説します。LINE広告運用でより高い広告効果を生み出すために、ぜひ参考にしてみてください。

※こちらの記事は2025年10月時点の情報を記載しているため、メニューや各仕様は変更となる場合があります。

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LINE広告の
ターゲティング機能とは?

LINE広告のターゲティング機能とは?

LINE広告の持つ強みと、広告効果を最大化するためのターゲティング機能について、以下の3つのポイントにまとめて解説します。

● LINE広告の特徴
● LINE広告が持つ3つの強み
● LINE広告のターゲティング機能の全体像

LINE広告の特徴

LINE広告は「タイムライン」や「LINE NEWS」、「LINEマンガ」など、LINEの多岐にわたるサービス上に広告枠が用意されているのが大きな特徴です。多くのユーザーが日常的に利用するサービスへ広告を配信できるため、幅広い層へアプローチすることができます。

また、LINE広告はオークション形式で広告枠が決定される「運用型広告」の仕組みを採用しています。広告主は、広告の配信設定(ターゲット、予算、クリエイティブなど)を行い、入札単価や入札戦略を選択します。広告は、設定されたターゲット条件に合致するユーザーに配信され、入札単価と品質スコア(クリエイティブの関連性やクリック率など)を総合的に判断したオークションによって、表示されるかどうかが決まる仕組みとなっている点が特徴です。

LINE広告が持つ3つの強み

LINE広告には、他の広告媒体にはない以下の3つの強みがあります。

① 国内最大級のユーザー数(月間ユーザー数9,900万人 ※2025年6月末時点)
② ユーザーの「みなし属性」を利用した高精度なターゲティング
③ 広告目的やターゲットに合わせた柔軟な配信

1つ目は、国内最大級のユーザー数です。2025年6月末時点で月間ユーザー数は9,900万人を超えており、ほぼすべての世代にリーチできるため、幅広いターゲットに広告を届けられます。

2つ目は、ユーザーの「みなし属性」を利用した高精度なターゲティングです。LINEの膨大なデータからユーザーの興味関心や行動を推定し、広告の精度を高めることができます。

そして3つ目は、広告目的やターゲットに合わせた柔軟な配信です。タイムラインや「LINE NEWS」など、ユーザーの日常に溶け込んだ多様な場所に広告を配信できるのです。

LINE広告の
ターゲティング機能の全体像

LINE広告には、広告配信の精度を高めるためのさまざまなターゲティング機能が用意されています。

種類 特徴
オーディエンス
セグメント配信
年齢、性別、地域、興味関心など、LINEが保有するデータを活用したターゲティング
オーディエンス配信 自社が持つ顧客リストや、Webサイトの訪問履歴を利用して、特定のユーザーに広告を届ける
類似配信 既存の顧客と似た特徴を持つユーザーを自動で探し出し、新規顧客獲得を効率的に行なう
自動ターゲティング 機械学習が最適なユーザーを自動で探索して、細かな設定なしで効率的な運用ができる

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これらのターゲティング機能を組み合わせることで、より精度の高い広告配信ができ、費用対効果の改善が期待できます。それぞれの機能については、次章で詳しく解説します。

LINE広告で
設定できるターゲティング機能
4種を徹底解説

LINE広告で設定できるターゲティング機能4種を徹底解説

ここでは、LINE広告の運用に欠かせない4種類のターゲティング機能について、それぞれの特徴や設定方法を詳しく解説します。

● オーディエンスセグメント配信
● オーディエンス配信
● 類似配信
● 自動ターゲティング

1.オーディエンスセグメント配信

オーディエンスセグメント配信は、ユーザーの興味関心や行動履歴などに基づいて作成されたセグメントを利用する機能です。LINEが持つ豊富なデータや、Yahoo! JAPANのセグメントを活用し、年齢や性別、地域といった基本的な情報から、趣味・関心や購買意向といったより詳細な情報までを設定できます。

設定できる主なセグメントを表にまとめました。

設定できるセグメント 内容
年齢セグメント 年代別での指定配信
性別セグメント 男性・女性を指定した配信
地域セグメント 都道府県別や市区町村別、さらに居住地・勤務地・現在地での指定配信・除外配信が可能
OS Android OS、iOSに加え、各OSのバージョン別の指定配信が可能
Android OS、iOSに加え、各OSのバージョン別の指定配信が可能 ファッション・自動車・食べ物飲み物・暮らし・子育て・金融・不動産・公営競技・公営くじ・求人・デジタル機器・家電・教育・学習・資格・ペット・健康・ゲーム・書籍・マンガ・音楽・旅行・スポーツ・ニュース・政治・テレビ・ショッピング・エンタメ・インテリア・生活用品・映画
属性セグメント 配偶者・子ども・携帯キャリア・推定年収・職業・誕生日・居住タイプ・最終学歴・世帯資産
行動セグメント テレビ視聴頻度・キャリアの変更・モバイル端末の変更・ネットワークの利用状況など
購買意向セグメント 自動車・美容・コスメ・暮らし・子育て・ファッション・小売・食べ物飲み物・健康・金融・書籍・漫画・インテリア・生活用品・スポーツ商品・デジタル機器・家電・アプリ・教育・学習・資格・旅行・エンタメ
Yahoo! JAPAN
興味関心セグメント
Yahoo!広告で提供されている興味関心の共通オーディエンスリストが利用可能
Yahoo! JAPAN
購買意向セグメント
Yahoo!広告で提供されている購買以降の共通オーディエンスリストが利用可能
Yahoo! JAPAN
属性・ライフイベント
セグメント
Yahoo!広告で提供されている属性・ライフイベント共通オーディエンスリストが利用可能

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自社に顧客データがなくても、特定のユーザー層に効率的にアプローチできるため、新規顧客獲得の入り口として有効です。

2.オーディエンス配信

オーディエンス配信は、広告主が保有するデータや広告アカウントのデータを利用して、特定のユーザーに広告を配信する機能です。自社の顧客リストやWebサイトの訪問者など、より具体的なユーザーにアプローチできる点がメリットとして挙げられます。

この機能は、LINEユーザーの行動ログやLINE内のサービス利用履歴から、ユーザーがどのような関心を持っているかを推定し、カテゴリ別に分類します。そのため、コンバージョンの可能性が高いユーザーに効率よく配信できます。また、Webサイト訪問履歴があるユーザーをオーディエンスにすることで、リターゲティング広告としても活用できるでしょう。

設定できる主なオーディエンスは、以下の通りです。

種類 内容
ウェブトラフィック
オーディエンス
「LINE Tag」のトラッキング情報を基に、サイト訪問ユーザーのオーディエンスを作成
モバイルアプリ
オーディエンス
アプリを開いた人やアプリ内で購入をした人など、アプリ内で発生したイベントに基づいてオーディエンスを作成
IDFA/AAID
アップロード
保有しているIDFA/AAIDデータを用いてオーディエンスを作成
電話番号アップロード 保有している電話番号を用いてオーディエンスを作成
メールアドレス
アップロード
保有しているメールアドレスを用いてオーディエンスを作成
LINE公式アカウントの
友だちオーディエンス
LINE公式アカウントの友だち、またはブロック中の友だちのオーディエンスを作成
類似オーディエンス すでに作成したオーディエンスと似ているユーザーを探し、オーディエンスサイズを拡張
類似度は1〜15%、または自動から選択できる
動画視聴
オーディエンス
指定した動画素材の視聴ユーザーのオーディエンスを作成
視聴ユーザーの再生率を指定できる
画像クリック
オーディエンス
キャンペーンIDを指定して、そのキャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成

※横スクロールしてください

ただし、リーチできるユーザー数が限られる点には注意が必要です。コンバージョン数を最大化したい場合は、他のターゲティング機能を併用してリーチを広げることが重要になります。

また、オーディエンスを作成する場合、事前に「LINE Tag」というタグをサイトに設置しておく必要があります。配信対象となるユーザー数が少ないと、広告が安定して表示されない可能性があるため、十分なサイズを確保しましょう。

3.類似配信

類似配信は、既存の優良顧客から潜在顧客を探す機能です。すでにコンバージョンしている顧客リストやWebサイトの訪問者リストをもとに、そのユーザーと似た特徴を持つ新しいユーザーをLINEが自動で探し出してくれます。既存の優良顧客に似た潜在顧客にアプローチすることで、新規顧客獲得の効率を高められるでしょう。

なお、類似配信は設定に「自動」と「手動」があり、手動の場合は類似オーディエンスのサイズ(配信母数)を1%から15%の間で設定できます。1%に設定すれば精度の高い配信が期待できますが、広告配信できる範囲は狭くなります。一方、15%に設定すると、広告配信できる範囲は広がりますが、精度は低くなるため、配信母数と精度のバランスを調整しながら設定することが大切です。

オーディエンスの
配信母数の範囲
詳細
1%の場合 精度の高い配信が期待できるが、広告配信できる範囲が狭くなる
15%の場合 広告配信できる範囲は広くなるが、精度が低くなる

※横スクロールしてください

4.自動ターゲティング

自動ターゲティングは、広告の最適化イベント(クリックやコンバージョンなど)が見込めるユーザーを、機械学習により自動で探索し、広告を配信する機能です。ターゲットが明確でない場合や、少額から始めたい場合に有効な機能といえます。

自動ターゲティングを設定すると、配信後最大48時間以内にイベント実行が見込めるユーザーを探索し、最適なオーディエンスへ配信してくれます。この期間中は機械学習が進むため、広告グループのステータスを頻繁に変更しないように注意しましょう。

また、自動ターゲティングのシグナルとして設定するターゲティング条件(地域、OS、年齢など)は、絞り込みすぎず、広めに設定すると効果的です。

成果を最大化する
LINE広告ターゲティングの
運用ポイント5選

成果を最大化するLINE広告ターゲティングの運用ポイント5選

この章では、LINE広告を実際に運用する際に役立つ注意点を5つまとめました。

1. ターゲットの絞り込みに注意する
2. 複数のターゲティングを組み合わせて検証する
3. フリークエンシーキャップを設定してブランドイメージを守る
4. オーディエンスの重複とサイズに注意する
5. 広告クリエイティブとターゲティングの整合性をとる

ターゲティングを工夫して、広告効果をさらに高めていきましょう。

1.ターゲットの絞り込みすぎに
注意する

ターゲティングを細かく設定しすぎると、広告を配信できるユーザー数が極端に少なくなり、広告が十分に表示されなくなったり、機械学習がうまく進まなかったりする可能性があります。

そのため、運用初期はターゲットを広めに設定し、広告のパフォーマンスを分析しながら、徐々に絞り込んでいくようにしましょう。配信結果を見て、どのセグメントが最も反応が良いかを分析し、その結果に基づいてターゲティングを調整すれば効率的な運用ができます。

2.複数のターゲティングを
組み合わせて検証する

単一のターゲティングだけでなく、「20代女性」×「美容に関心」のように複数の条件を組み合わせることで、より効果的なターゲットセグメントを見つけられる場合があります。

複数のターゲティングパターンを作成し、どちらがより高い効果を出せるかA/Bテストで効果比較するとよいでしょう。これにより、自社の商材に最適なターゲットを見つけ出せる可能性が高まります。

3.フリークエンシーキャップを
設定してブランドイメージを守る

同じユーザーに繰り返し同じ広告が表示されると、ユーザーに不快感を与え、ブランドイメージを損なう可能性があります。そのため、適切なフリークエンシーキャップ(広告の表示回数制限)を設定し、ユーザーに不快感を与えずに効果的に訴求することが重要です。LINE広告では、フリークエンシーキャップを設定できるので、商材や目的に応じて設定を検討してみてください。

4.オーディエンスの重複と
サイズに注意する

複数のオーディエンスを同時に使用する場合、オーディエンス間で重複が発生することがあります。重複率が高いと同じユーザーに複数の広告が表示され、ブロックやマイナスイメージにつながるリスクがあるため、注意しましょう。なお、重複率の確認のためには、オーディエンスサイズが1,000以上必要です。

また、Webサイトの訪問履歴などから作成する「ウェブトラフィックオーディエンス」などのカスタムオーディエンスは、サイズが小さいと配信が安定しなかったり、配信が停止したりする場合があります。そのため、オーディエンスを作成する際は、広告配信に必要な十分なユーザー数を確保するようにしましょう。

5.広告クリエイティブと
ターゲティングの整合性をとる

どんなに正確なターゲティングをしても、ユーザーに刺さるクリエイティブでなければ効果は出ません。ターゲットのニーズや悩みに合わせたメッセージを作成することが重要です。

複数のクリエイティブを同時に配信し、どのデザインやコピーが最も効果的かA/Bテストをすることも広告効果を高めるよい方法といえます。ターゲティングとクリエイティブの両方を最適化することで、より高い成果を目指しましょう。

まとめ

まとめ

この記事では、LINE広告のターゲティング機能の種類から、効果的な運用方法、そして注意点までを解説しました。ターゲティングを適切に活用すれば、広告のパフォーマンスが大きく改善し、費用対効果も改善するでしょう。しかし、ターゲティング設定は、商材や目的に応じて常に最適な組み合わせを見つける必要があります。手探りで運用を続けるには、時間もコストもかかってしまうのが現実です。

もし、自社だけでLINE広告のターゲティング運用を行うことに不安を感じているのであれば、ぜひ阪急阪神マーケティングソリューションズ株式会社にご相談ください。長年の豊富な知見とノウハウを持つ専門家が、貴社の課題に合わせた最適なターゲティング戦略をご提案し、広告運用を成功へと導きます。LINE広告のポテンシャルを最大限に引き出し、確実な成果を目指したい方はお気軽にお問い合わせください。

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