エリアマーケティングの今後
エリアマーケティングにおいて、広告媒体やメディア環境は多様化しています。また広告配信技術の高度化にも伴い、オフライン・オンライン全体を見渡して、課題にあった最適な広告媒体を選定する必要性が出てきています。当社においても下記のようなお問合せをいただくケースが増えています。
・広告を出したいけれど媒体の種類が複雑で、どれを選んだらいいかわからない
・抱えている課題や目標に対してもっと高い成果の出る媒体はどれだろう
・Web広告は実施しているけど、次の打ち手に困っている
エリアマーケティングを実施する際に最初の選択肢になるのが「オフライン広告」と「オンライン広告」 。どちらが優れているというわけではなく、それぞれ異なる強みを持っています。より高い成果を出すために、どの広告媒体が向いているか、課題やターゲットを分析することが必要です。こちらではオフライン広告とオンライン広告について、それぞれの特徴と強みをまとめています。
オフライン広告とは
オフライン広告は、フリーペーパー、ポスティング、DM、新聞折込など様々な手法がありますが、代表的なものに交通広告があげられます。交通広告には、ビルの屋上や壁面などに設置される大型の広告媒体である、「屋外看板」や「デジタルサイネージ」、駅構内のエレベーターや通路に沿って貼られる「ポスター」、駅の柱に巻いて掲出される「柱巻き広告」、駅構内やホーム内に設置される「駅広告」、電車内の中吊り・車内サイネージ・つり革広告などの「車両広告」などの種類があります。特に「デジタルサイネージ」はクリエイティブに動画を活用することでより多くの情報が伝えられることから、オフライン広告の中では当社においても問合せが増えている広告媒体です。2022年には大阪梅田の“一丁目一番地”の地下通路上に「ウメイチ 大阪駅前地下道メディアストリート」が誕生し、47面のデジタルサイネージが設置されるなど、注目が集まっています。
オフライン広告(交通広告)の強み
・枠をおさえるため競合性が少なく露出が保証され、価格も安定している
・エリアを限定でき、毎日同じルートを使う生活動線上に位置しているので反復訴求で記憶に残りやすい
・潜在的に"信頼できる広告"というイメージが持たれるのでブランディングに最適で、企業イメージの向上につながりやすい
・クリエイティブのアイデア次第で、SNS上で話題になり拡散される二次効果も期待できる
・知識がなくても出稿できる
オンライン広告(Web広告)とは
近年ではコロナ禍で世界中の社会システムや消費者行動が大きく変化しました。ビジネスシーンにおいても、デジタル化・DX化が加速し、広告市場でもWeb広告が大きく成長しています。特に動画を活用した動画広告の領域は近年急成長しており、クリエイティブや広告媒体、配信面の選択肢も広がっています。また、PC・タブレット・スマートフォンだけでなく、「コネクテッドTV」と呼ばれる、インターネットに接続されたテレビが急速に普及している傾向もあり、ユーザーが活用しているデバイスも多様化していることから、ニーズにあった媒体を選択する必要性も高まっています。エリアマーケティングの領域においては、配信地域を絞るだけでなく、ユーザーのスマートフォンで取得した位置情報データからターゲットを定め、そのターゲットに対してWeb広告を配信できるジオターゲティング広告(位置情報広告)など、データ活用による顧客分析・商圏分析を元にした広告配信も外せない施策のひとつです。デメリットとしては、知識がなくても出稿しやすい交通広告と異なり、Web広告はKPI設計・ユーザーニーズにあった適切なクリエイティブ制作・広告媒体の選定・広告運用など、さまざまな要素が複合的に合わさって効果が見込める手法であるため、専門的な知識が必要となるケースがあげられます。
オンライン広告(Web広告)の強み
・世代・性別・趣味嗜好など豊富なターゲティング手法があり、広告媒体も豊富
・クリックされた数などがデータとして把握できるため効果測定がしやすい
・データを活用した施策が行える
・少額からでも始めることができる