ECサイトを立ち上げて運用することで、顧客の購買履歴や行動データを収集し、分析に活かすことができます。自社で獲得した顧客データは「ファーストパーティーデータ(1st Party Data)」と呼ばれ、顧客に同意を得た上で収集・管理しているものです。データの出どころや個人情報保護の観点においても信頼性が高く、近年Cookie規制などオンライン上で個人情報保護に関する法整備が進んでいるという背景からも、今後ファーストパーティーデータの重要性が高まるといわれています。これらのデータはECサイト上での販促施策だけでなく、新商品開発やメニューの改善、マーケティング戦略立案など、通販以外の領域においても活用できる点が魅力です。また店舗とオンラインで顧客情報をシームレスに統合することで、よりニーズに合った商品やサービスの提供が可能となり、顧客ロイヤルティを高める施策にも生かせるでしょう。通販事業において欠かせないLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)向上という観点でも、顧客データの活用は有効であることに間違いありません。