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採用サイトに必要な
コンテンツとは?
企画・制作のポイントや
効果検証の手法を解説
2025.11.05

採用サイトに必要なコンテンツとは?企画・制作のポイントや効果検証の手法を解説

労働人口の減少や働き方の多様化が加速する現代において、企業の採用活動は、従来の「待ち型」のスタイルのみでは成果を出すことが難しくなっています。競争の激しい採用市場で企業に合った優秀な人材を確保するためには、より戦略的かつ能動的なアプローチへの転換が不可欠です。採用活動のデジタル化(採用DX)や、SNS活用、動画コンテンツの強化など、新たな課題に取り組んでいる企業も多いことでしょう。

採用マーケティングのトレンドは目まぐるしく変化していますが、それらはあくまで「コンテンツをより多くの人に、より効果的に届けるための手段」に過ぎず、どんなに手段を最適化しても、中身(=コンテンツ)がなければ、求職者の心を動かすことは困難です。企業の「想い」や「魅力」をしっかりとコンテンツに落とし込むという本質的な取り組みは、いつの時代も変わることなく、採用活動の成功を左右する重要な要素であり続けています。

こちらのページでは採用サイトにおけるコンテンツの重要性と、企画・制作のポイントや効果検証の手法を紹介しています。採用サイト制作や集客に関する阪急阪神マーケティングソリューションズ株式会社の事例もご紹介していますのでぜひご覧ください。

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採用サイトにおける
コンテンツの重要性を解説

採用サイトにおけるコンテンツの重要性を解説

採用マーケティングのトレンドが変化し、新しい技術や手法が登場しても、「コンテンツの重要性」は不変のものです。むしろ、デジタル化が進む現代だからこそ、コンテンツの持つ価値は一層高まっているといえるでしょう。その理由を4点ご説明します。

求職者の情報収集行動が変化

現代の求職者は、SNSや口コミサイトなどあらゆるチャネルを活用して情報収集を行うため、事前リサーチによる情報量が飛躍的に増加しています。この情報過多の時代だからこそ、企業が自ら発信する質の高いコンテンツが重要となります。社員インタビュー、オフィス紹介、仕事の進め方など、「求職者が本当に知りたいリアルな情報」をコンテンツとして提供することで、安心感や共感を呼び、応募への一歩を後押しします。

競争が激化していく中、差別化の
カギとなる

採用市場で他社と差別化を図るには、給与や待遇面の提示だけでは不十分です。求職者が企業に対して「働く意味」を見出せるかが、入社の意思を決定する重要な要因となっています。Webサイトのコンテンツは、その会社ならではの「らしさ」や魅力を伝える強力なブランディングツールになります。社員の個性、職場の雰囲気、大切にしている価値観などを写真や動画、テキストで具体的に示すことで他社との明確な差別化を図ることで、「この会社で働いてみたい」という気持ちを引き出すことができます。

応募者と企業のミスマッチを防ぎ、
定着率を高める

採用活動のゴールは、応募人数を増やすことだけでなく、入社した人が長く活躍してくれることです。仕事の楽しさだけでなく、直面する課題や苦労、社内の課題なども正直に伝えることで、入社後のギャップを減らすことができます。また、企業の理念や文化を深く理解した上で応募するため、入社後の定着率向上にもつながり、双方にメリットをもたらします。

従業員エンゲージメントの向上

採用サイトのコンテンツは、外部の求職者だけでなく、社内の既存社員にも良い影響をもたらします。自分たちの仕事や会社を客観的に見るきっかけとなるからです。自身の業務内容や同僚がコンテンツとして取り上げられることで、仕事へのモチベーションや会社へ帰属意識向上にもつながるでしょう。また、コンテンツ制作を通じて部署やチームを越えたコミュニケーションが活発になる効果も期待できます。

採用コンテンツ企画時の
ポイントと具体例

採用コンテンツ企画時のポイントと具体例

採用サイトのコンテンツは、企業が伝えたいことを主軸にするだけでなく、求職者の視点に立って企画することが重要です。こちらではポイントを具体例とともに3点ご紹介しています。

求職者の検討段階を網羅できているか

採用サイトに来訪する求職者は、初めて来訪する方から、応募を検討している方、採用プロセスの最終段階で他社と比較している方まで、検討段階に個人差があります。「認知フェーズ(会社を知ってもらう)」「興味関心フェーズ(応募の意思を持ってもらう)」「比較検討フェーズ(入社の意思を持ってもらう)」という、求職者視点の3つのフェーズを意識してコンテンツを企画するとよいでしょう。

・ 認知フェーズ向けコンテンツ
企業へのポジティブな第一印象と信頼性を構築することに焦点を当てます。「企業の存在意義と目指す未来を明確に言語化する」「事業・サービスが社会に与える影響を伝える」「業界動向、技術トレンド、市場分析などに関する専門的な知見を共有する」などのコンテンツで、この会社をもっと知りたいという気持ちを醸成しましょう。

・ 興味・関心フェーズ向けコンテンツ
このフェーズの求職者は、すでに企業の概要を知っており、「自分がこの会社で働くとどうなるか?」という具体的なイメージを求めています。複数社員の具体的な働き方やキャリアの例を示すことで、入社後の自分の姿を想像しやすくなります。特定のプロジェクトや業務に焦点を当てるなど、担当者の役割や、苦労したこと、成し遂げたことを詳しく紹介するコンテンツがあるとよいでしょう。

・ 比較検討フェーズ向けコンテンツ
このフェーズの求職者は、すでに企業の魅力や仕事内容を理解していますが「本当にこの会社で大丈夫か?」という最後の不安を払拭する確証を求めています。財務状況や経営者メッセージなど、企業の安定性と未来への確信を与え、長期的なキャリアへの安心感につながるコンテンツがあると効果的です。面接時に聞きづらい福利厚生や待遇面は、ただ情報を提示するだけでなく、定量的なデータや社員の声を掲載して透明性を高めましょう。

企業の魅力を
分解して深堀りできているか

求職者が重視するポイントは、個々のキャリア志向や就職・転職活動の動機によって大きく異なります。コンテンツを企画する際は、特定の要素に偏らず、広い視点で網羅できているかを意識しましょう。こちらでは、具体例とともにご紹介します。

・ 「事業・仕事」の魅力
転職によってキャリアアップや自己成長を望む人が、最も重要視するのが「事業」や「仕事」そのものが持つ魅力です。企業が社会にどう貢献しているか、仕事を通じて何を得られるのかを具体的に伝えましょう。
例:「事業が社会に与える影響」「技術力や専門性」「部署紹介動画」

・ 「働く人」の魅力
企業の文化や社風を最も色濃く反映しているのは「人」。「どのような人と働くことになるのか」という情報は求職者にとって、気になるポイントです。従来は入社してみないとわからなかった情報ですが、現代ではインタビュー形式などのコンテンツとして発信することが可能となりました。部署や役職、年齢の異なる社員の声を幅広く紹介しましょう。
例:「キーマン対談」「若手とベテランの対談」「部門長による事業紹介」「社員の1日密着レポート」

・ 「働く環境」の魅力
多様な働き方が広がる現代において、働く環境は企業を選ぶ上で重要な要素です。制度が整っているだけでなく、それが実際にどのように活用されているかを具体的に伝えることで、求職者は安心して応募や入社を検討できます。
例:「オフィス紹介動画」「多様な働き方の具体例」「育児中の社員インタビュー」「ユニークな福利厚生の紹介」

求職者のニーズを細分化できているか

職種やキャリア、価値観によって、求職者が企業に求める情報は異なるため、一括りに「優秀な人材」と定義するだけでは、本当に来てほしい人にメッセージを届けることは困難です。求める人材を具体的にイメージし、その一人ひとりに響くコンテンツを届けることを意識しましょう。こちらでは、ターゲットを細分化した際の例をご紹介します。

・ 職種別コンテンツ
営業職はインセンティブやキャリアアップ、エンジニア職は技術や開発環境、デザイナー職は制作実績や制作環境など、職種によって関心する内容が異なります。職種別にコンテンツを分けることで、それぞれの専門性に深く刺さる情報を届けられます。

・ キャリア段階別コンテンツ
新卒は会社の将来性や研修制度に、経験者は任される裁量やキャリアパスに興味を持つ傾向があります。キャリアの段階ごとにメッセージを変えることで、求職者の現在の立ち位置に寄り添った情報を提供できます。

・ 価値観・志向別コンテンツ
働き方や仕事への価値観は人それぞれです。「今は仕事に集中して、とにかく成長したい」「仕事もプライベートも充実させたい」「社会貢献性の高い仕事がしたい」など、求職者の志向に合わせてコンテンツを検討することが、求職者の共感につながります。また、求める人材像を明確にしておくとミスマッチを防げます。

採用サイトの効果測定方法と
改善プロセス

採用サイトの効果測定方法と改善プロセス

採用サイトのコンテンツが本当に求職者の心を動かしているか、そして最終的な採用成果に結びついているかを客観的に評価するには、Webサイトにおける定量的な分析が欠かせません。採用サイトの成果を正しく評価し、効果的に改善するための具体的な方法をご紹介します。

測定すべき主要KPI指標を明確にする

採用サイトの効果を測るには、「KGI(最終目標)」と「KPI(中間指標)」を明確に設定することが重要です。一般的に、採用活動におけるKGIは、質の高い応募者数や採用決定数となるでしょう。これらを達成するための中間指標となるKPIの例をあげています。

KPIの例 説明
Organic Search
(オーガニック検索)
セッション数
自然検索からの流入数は、コンテンツSEO施策の成果を直接的に示します。ターゲットとなる潜在層をサイトに呼び込めているかを測定できます。
エントリー数/
応募完了率(CVR)
コンテンツが具体的なコンバージョン(CV)にどれだけ結びついたかを測定します。特に応募完了率(CVR)は、コンテンツの質だけでなく、応募フォームの利便性などユーザビリティを含めた総合的な成果を評価できます。
エンゲージメント率 ページごとの直帰率、平均滞在時間などから、コンテンツの質を評価し、コンテンツが来訪者の心を掴んでいるかを測ります。
サイト接触回数
(セッション数)
求職活動は「検討期間が長く高額な買い物」に似ています。接触回数が多いほど、コンテンツが継続的な情報提供と信頼構築に貢献していることの証明になります。この数値が高い場合、応募に至るまでに必要な情報が多いと判断できます。

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データ分析ツールで改善点を見つける

コンテンツの効果を正確に分析し、改善につなげるためには、データ収集や分析がしやすいWebサイト環境を整える必要があります。以下のツールや手法を活用することで、より詳細な分析が可能になります。

ツールや手法の例 説明
Google Analytics
(GA4)
多くの企業がWebサイトの分析に活用しているGA4ですが、GA4はあくまでも「データを集める箱」であり、Webサイトの効果検証や改善につなげるには、「正しい設定」と「戦略的な活用」が不可欠です。
ヒートマップ分析 ユーザーがページ内のどこでスクロールを停止し、どこをクリックしているかを可視化するツールです。離脱ポイントなどを特定することで、各コンテンツへの興味関心度を定量的に計測します。
A/Bテスト 推測や感覚に頼らず、データに基づいて最適なコンテンツやデザインを特定するための分析手法です。見出し、画像、CTA(Call To Action)ボタンなど、特定の要素を変更した複数のバージョンを比較し、より高いパフォーマンスを発揮するパターンを特定します。データに基づいた最適な意思決定が可能となるでしょう。

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採用活動全体における貢献度の
評価を行う

Webサイトの効果測定は、上記にあげたようなデータ分析で行うことが一般的ですが、最終的な採用成果にコンテンツがどのように貢献したかは、採用活動全体の中で評価しましょう。

効果測定手法の例 説明
応募経路の分析 どのコンテンツがきっかけで応募に至ったかを追跡します。応募フォームに「この会社を知ったきっかけ」の質問を入れたり、UTMパラメータ(Webサイトのアクセス解析ツールで参照元を識別するための目印)を活用することで、コンテンツごとの貢献度を明確にできます。
内定者や新入社員へのヒアリング 入社した人に直接「採用サイトで特に印象に残ったコンテンツは何か」「どの情報が応募の決め手になったか」を尋ねることで、定量データだけでは分からないコンテンツの価値を把握できます。

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阪急阪神
マーケティングソリューションズ
株式会社の
採用サイト制作事例

採用サイトの制作や広告施策に関する当社事例をご紹介いたします。

若年層求職者に向けて採用プロモーションを強化!来訪者のニーズを満たすランディングページ制作とWeb広告施策
client : 阪急タクシー株式会社
https://hhms.co.jp/projects/hankyutaxi-lp/

高齢化や人材不足が課題となっているタクシー業界。「採用サイト経由の直接応募を増やす」という課題解決に向けて、2023年に阪急タクシー採用サイトのリニューアルを受託しましたが、このたびWeb広告施策をさらに強化していくことに。ターゲットに設定した若年層求職者のニーズを満たす要素で構成されたLP(ランディングページ)を制作しました。

若年層求職者に向けて採用プロモーションを強化!来訪者のニーズを満たすランディングページ制作とWeb広告施策

応募者数UPに繋がる採用ページへ。働くイメージが持ちやすいコンテンツを充実
client : 阪急タクシー株式会社
https://hhms.co.jp/projects/hankyutaxi_saiyou2023/

阪急沿線を中心に9つの営業所を持つ阪急タクシー。従業員数は1,000人を超え関西有数の規模を誇ります。一方で乗務員の応募数の少なさや短期離職など人材不足が続いている状態。採用サイトのリニューアルのご依頼を受け、当社で制作を行いました。
サイトのリニューアルにおいては、競合分析やサイト分析で課題点を洗い出し、実際の働き方や会社の様子を伝えるコンテンツも充実。乗務員として働くイメージが持ちやすい構成にすることで、応募につながりやすいサイトを目指しました。

応募者数UPに繋がる採用ページへ。働くイメージが持ちやすいコンテンツを充実

働くイメージが持てるような明るい印象のサイトへ。ハートダイニングWebサイトリニューアル
client : 株式会社ハートダイニング
https://hhms.co.jp/projects/heartdining-web/

エイチ・ツー・オー リテイリンググループの一員で、阪急うめだ本店内のレストランや、カフェ「かんみこより」、中華そば「カドヤ食堂」などの飲食事業や、従業員食堂運営などを展開する株式会社ハートダイニング。前回のサイト公開から時間が経っていることから、今のニーズに即した企業サイトへとリニューアルを行いました。

働くイメージが持てるような明るい印象のサイトへ。ハートダイニングWebサイトリニューアル

採用サイトに関するWeb施策は
当社にお任せください

当社では、採用サイトに関する課題解決に向けて、幅広いソリューションをご提供しております。事前リサーチからコンテンツ企画、Webサイトのリニューアル、Web広告企画運用、効果検証までを一気通貫で実施することも可能です。ぜひお気軽にお問合せください。

・ 新規採用サイト立ち上げ
・ 既存採用サイトリニューアル
・ サイトの事前分析、課題抽出
・ KPI設計
・ マーケティングリサーチ
・ 各種コンテンツ制作(動画制作、撮影、インタビュー、記事制作ほか)
・ Web広告企画運用
・ Web広告用LP(ランディングページ)制作