2022年4月に改正された
「改正個人情報保護法」施行の背景
なぜ改正されたのでしょうか?
2003年(平成15年)に成立した個人情報保護法は、2015年(平成27年)に一度目の改正が成立し、2017年5月に施行されました。技術的な変化、海外法規制との整合など、世の中の動きに追従していくために3年ごとに見直しをかけられることになっています。2020年6月に可決した改正個人情報保護法は、3年ごとの見直しの一回目であり、二度目の改正になります。
海外の規制(GDPRやCCPAなど)との関連性は?
Cookie(クッキー)が個人情報に該当するかは、法域により異なりますが、海外ではすでに個人情報に該当するとしている場合もあります。欧州ではeプライバシー指令とGDPRによる規制が行われており、包括的な情報提供と事前のオプトイン同意(ゼロ・Cookieロード)の実装が必要です。アメリカにおいては、カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)が施行されおり、識別子、閲覧情報を広告目的で第三者提供する場合、オプトアウトを提供する義務があります。またターゲティング広告についてオプトアウト画面(13歳~15歳の子どもに関してはオプトイン画面)をCCPA法及び規則通りに適切に設置していないことに対して多くの執行事例が出ています。このように、海外においては、以前から個人情報の保護を目的に、Cookieの利用を規制する動きが活発化しています。日本はまだまだ遅れているといえますが、今後は各国に追随するため、様々な規則作りが進められています。